決議

2026年9月 議決

福岡県政に対する信頼回復を求める決議について

福岡県と福岡県議会に、第三者委員会の調査への全面協力、責任の所在の明確化と悪しき慣行の排除、海外視察の情報公開、県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑の解明などを求める決議。佐藤俊一議員が提案した。当日提出・即日採決の理由を問う質疑と、手続きの課題を指摘しつつの賛成討論を経て、9月29日に起立採決で賛成多数により原案可決。

決議

議員提出議案第64号 福岡県政に対する信頼回復を求める決議について

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👉 審議のステータス

原案可決
議案 提出
委員会 審査
本会議 議決
可決

この議案の情報のもと

  • 出典: 公式、議決結果のページ議案番号・件名・提出者・議決結果議決結果のページのもとの資料
  • 出典: 公式、議案説明資料解説(議案の内容)
  • 出典: 文字起こし、本会議の中継解説(質疑・討論・採決のようす)
出典の種類と読み方について

議員別の賛否

全会一致(全員賛成・賛否は分かれませんでした)

注記・出典を見る

※田川市議会は、賛否が分かれた議案のみ議員別の賛否を公表しています。この議案は賛否の公表対象になっておらず、全会一致で議決されています(欠席・退席した議員がいる場合があります)

出典: 田川市議会 議決結果ページ

解説

ポイント解説

  • 福岡県と福岡県議会に対し、県政への信頼を回復するための対応を求める決議。可決された決議文は福岡県と福岡県議会に送られる
  • 佐藤俊一議員(日本共産党市会議員団)が提出し、9月29日の本会議でを説明した
  • 決議が求めるのは、第三者委員会の調査への全面的な協力と結果の説明、責任の所在の明確化と悪しき慣行の排除、2023年度以降の海外視察の情報公開、県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑への対応の4点(詳しくは「具体的な内容」)
  • 当日朝ので示されて即日採決となったため、とでは手続きのあり方にも意見が出た
  • を省略し、今村寿人議員の賛成討論のあと、起立採決で賛成多数により原案どおり可決された

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なぜこの議案が出たのか

決議の提案理由では、福岡県と福岡県議会で、高額な海外視察とその契約手続きの不透明さ、議員連盟へのの支出、ワンヘルス関連事業への多額の公費支出などの実態が明らかになり、県政に大きな疑念が生じて、県民の間に不信や怒りの声が広がっているとされた。

県議会の議長・副議長のポストをめぐっては、複数の議長・副議長の経験者が、就任前にの幹部から多額の金銭を要求されて支払ったと証言している一方、受け取ったとされる側は事実無根と否定していると説明された。そのうえで、事実であれば政治資金規正法違反などの疑いがあるにもかかわらず、県議会は説明責任を果たしていないとし、事実であれば県民への背信行為であり、議会としてもしかるべき責任を果たす必要があるとした。

海外視察については、2023年度以降の3年間で合計約3億円が支出されたが、行き先や、1泊10万円を超えるホテル・ビジネスクラスの航空券といった高額な旅費を支出した理由が十分に説明されておらず、視察の報告書が県議会のホームページで公表されたのは22件中2件だけだったとされた。また、県と県議会には3つの第三者委員会が設置されたものの、強制的な調査権がないことなどから事実の認定には限界があると言われているとして、地方自治法に基づく調査権限の強いを設けて関係者に出頭を求め、証人喚問を行うことなどで真相を明らかにすることも必要だと述べた。

さらに、物価高騰で県民の生活が厳しさを増すなかで県政への信頼が大きく揺らいでおり、その影響がほかの地方公共団体にも及んで地方自治への信頼を損なうおそれがあること、これから令和9年度当初予算の編成や議会の審議など住民生活に直結する重要な意思決定の時期を迎えることを挙げ、田川市議会として県政への信頼の回復を求めるとした。

具体的な内容

決議は、福岡県と福岡県議会に次の4点を求める(提案理由の説明から)。

  1. 第三者委員会による調査に全面的に協力し、公正かつ客観的な調査によって真相を究明し、その結果を県民に丁寧に説明すること
  2. 県政への信頼の失墜を招いた一連の問題の責任の所在を明らかにするとともに、現行の制度と運用を見直し、悪しき慣行を排除して県民の信頼を回復すること
  3. 2023年度以降の海外視察について、県民が検証できるようウェブサイトに掲載するなど積極的に情報を公開すること。不適切な支出が認められた場合は返還すること。真相が究明されるまで海外視察は見合わせること
  4. 県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受が事実であれば民主主義の土台を揺るがす事態であるため、県議会と議員はしかるべき責任を取ること。また、百条委員会を設置するなど県議会の権限を行使し、自浄能力を発揮すること

可決後、決議文は福岡県と福岡県議会に送付される。

議会での主な論点

当日に採決する理由(尾﨑行人議員)
尾﨑議員は、この決議案も当日朝の議会運営委員会で示されたもので、自身は委員会が終わってから初めて目にしたと述べ、議会運営委員会の採決で当日に採決することが決まったのは非常に残念だとした。この問題が福岡県民だけでなく全国の関心事であることは承知しているが、だからこそ決議文の内容を確認する時間を確保してほしかったとし、9月定例会はまだ終わっておらず、10月8日の本会議での採決でもよかったはずだとして、当日に採決しなければならない理由をたずねた。佐藤議員は、県議会もいま開会中なので、なるべく早く提出したほうがよいと考えて当日に提案したと答えた。

賛成討論(今村寿人議員)
今村議員は、県民の一人として、また一地方議員として賛成の立場から討論した。情報公開のと同じく当日に急きょ提案され、内容を十分に吟味して議論する時間が確保できなかったことは大変遺憾であり、最終日の採決や十分な審議時間を求めた議会運営委員会での主張が受け入れられなかったことは、議会運営のあり方として課題を残すと述べた。そのうえで、県政と県議会が直面している事態は手続きの議論を超えて放置できない深刻な問題であり、報じられている一連の問題は民主主義の土台と地方自治への信頼を揺るがすものだとして、真相の徹底的な究明と悪しき慣行の排除、実効性のある再発防止策を強く求めることは地方議会としての責務だとした。提案に至るプロセスには課題が残るものの、県政の浄化と信頼回復に向けた決意を示すため賛成すると述べた。

反対討論はなかった。

審議の経過

9月29日の朝に開かれた議会運営委員会で、議員提出議案第63号とともに示された。議会運営委員会では、内容を確かめる時間が必要だとして最終日(10月8日)の本会議での採決を求める意見と、当日の採決を求める意見に分かれ、当日に採決するかどうかを挙手で決めたところ賛否が同数となり、委員長の裁決で当日に採決することになった。

同日の本会議で佐藤俊一議員が提案理由を説明し、尾﨑行人議員の質疑のあと、会議規則第36条第3項により委員会への付託を省略した。今村寿人議員の賛成討論のあと、起立による採決が行われ、賛成多数で原案どおり可決された。

議案情報

  • 議案番号: 議員提出議案第64号
  • 件名: 福岡県政に対する信頼回復を求める決議について
  • 提出者: 議員提出
  • : 令和8年(第6回)9月定例会(2026-09-07〜2026-10-08)
  • 議決結果:
  • 議決日: 2026-09-29

出典

※ 上記の解説は、田川市議会公式サイトが公開する議案説明資料等と、公式YouTubeチャンネルの本会議中継映像(自動字幕)をもとに作成しています。本会議録は本稿執筆時点(2026年9月)で田川市議会 会議録検索システムに未公開のため、発言の細部は中継映像でご確認ください。

この議案に出てくることば12語

当初予算

年度のはじめ(4月)から使う1年分の予算。前の年の3月議会で決めます。年度の途中で直すのが補正予算です。

補助金

決まった事業や活動を後押しするために、国・県・市が出すお金。市が団体や個人に出すものもあります。

提案理由説明

議案を出した側(市長など)が、なぜこの議案が必要かを本会議で説明すること。その後に議員が質疑をします。

質疑

議案の内容について議員が執行部(市の側)に質問し、答えを求めること。意見を述べる「討論」とは区別されます。

討論

採決の前に、議案に賛成か反対かの立場を明らかにして意見を述べること。反対討論・賛成討論があります。

委員会付託

本会議に出された議案を、専門の委員会(総務文教・厚生・建設経済など)に回して詳しく審査してもらうこと。委員会の結果を受けて本会議で採決します。

原案可決

出された議案が、修正されずにそのまま可決されたことです。

意見書

市民の暮らしに関わる問題について、市議会として国や県に「こうしてほしい」と伝える文書。議会で可決して提出します。

提出時の説明資料(PDF)

議会への提出時に配布された議案説明資料です。リンク先は田川市公式サイトに掲載されたPDFファイルです。

掲載コンテンツについて

掲載されている議案情報は、田川市議会に提出された議案・議決結果・本会議の会議録などの公開情報を基に、みらい議会@田川市の運営者がAIを活用しながら背景情報を整理したものです。会議録が公開される前の直近の会期は、公式YouTube中継の文字起こしを使っています。この議案が何をもとにしているかは、ページ上部の「この議案の情報のもと」と本文末尾の「出典」に示しています。

出典の種類と読み方について

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